概要

HHKB Professional HYBRID (Non Type-S)の感想

ついに HHKB の HYBRID を手に入れることができた。

まず自分が最も関心のあった、Type-Snon Type-Sのどちらが好きか?というところについては、どちらも良さがあるので一概に言えないな。。という結論に至った。

とても日和見の意見になってしまう。

自分が比較の観点として挙げるのは以下:

  • 打鍵感
  • 打鍵音
  • キーストローク
  • 指への負担

打鍵感

まずnon Type-Sの良さとしては、打鍵感がコンビニ(セブンイレブンとか)の ATM のキーに近く、静電容量無接点方式の良さが出ている点があると思う。

non Type-Sのほうがキーを押下するときに擦れる感じが無く、弾力があるというかバネっぽい感じがある。

ただバネ感があるのでType-Sと同じ感覚で打つと疲れてしまう。

バネの力を利用してすぐに指を離す感覚でキーを押下すると楽しくタイピングできる。

脱力しながらのフォームが理想というか、指先に荷重を感じながらタイピングになる。これが楽しい人は向いていると思う。

自分は 3 年Type-Sを使ってきたせいなのか最初は押下圧で指を戻す感覚が無く、最初はタイピングしていて疲れるなと思った。

なのでnon Type-Sを使ってみて改めてType-Sの打鍵感の良さに気が付いたという一面もある。

正直自分はどちらも好きだなと思った。この打鍵感については優劣つけがたいというか、どちらも好きというのが結論になる。

打鍵音

次に打鍵音についてだが、non Type-Sはキーを離したときに碁石をぶつけたようなチャラっとした音がするなと。

音量はまあ気をつければ特別大きいというわけではないし、指がキーから浮かないように離せば静かになる。

そして静かに打鍵すればオフィスでも使えるとは思う。

non Type-SType-Sとは違った良さの音が鳴る。ここは好みだと思うが、静かに打鍵したときのnon Type-Sのほうが自分は好き。

もちろん、non Type-Sを触ったことでType-Sの打鍵音の良さにも改めて気付かされたわけだが。

気を抜くとチャラっとした音が鳴る。省エネなタイピングが使いこなす鍵だと思った。

キーストローク

キーストロークについては、Type-Sが 3.8mm でnon Type-Sが 4.0mm というスペック上の違いがある。

これを指先で感じるか?というところだが、正直打鍵感が違いすぎてストロークの深さの違いはわからない。

先入観ありきでnon Type-Sのほうが深い感じはする。

指への負担

最後に指への負担に関してだが、先述した通りType-Sは何も考えずにタイピングしても指は疲れない。

一方でnon Type-Sはなるべく脱力して、キーから指が離れないようにタイピングすると指が疲れないが、

普通にタイピングするとType-Sよりも疲れるという感覚があった。これは自分がType-Sを先に 3 年使っていて

それに慣れているのが原因かもしれない。

キーの重さはType-Sのほうが軽い気がするし、逆に言えばnon Type-Sのほうが打っている感覚がある。

長時間の使用は自分はnon Type-Sの打ち方に慣れてきたので問題ないかなという感じ。

楽しさでいくとnon Type-Sかな。

まとめ

最後にまとめると、non Type-Sをセールで買ってみて、自分は良かったと思った。

Type-Sとの違いは結構大きく、特に打鍵感・打鍵音はかなり異なる。

すごく主観的な意見を書くと、Type-Sはライト向けで、non Type-Sは打鍵のフォームまで突き詰めたい玄人向けな気がしている。

理由はやっぱり普通に打っているとType-Sのほうが押下圧が軽く楽に感じるし、静音性はこちらがいいので場所を選ばず使いやすいと思う。

一方でnon Type-Sは打鍵のフォームを工夫すると楽しくなるというか、自分はそういう風に感じた。

指に返ってくるバネの弾力を脱力してうまく使えると、打っていて楽しいし指がキーから離れないようにすると打鍵音はとても気持ちが良い。

自分は商品を受け取って 3 日くらいだが、non Type-Sの楽しさに気が付いて、今はこちらをメインで使おうかなと思っている。

ただType-Sのほうの良さもnon Type-Sと比較して改めて感じた。

ので、HHKB のType-Sを持っている人でもnon Type-Sの購入を検討されるのもいいのではないでしょうか?

(ただ割引があっても高いので、できれば試し打ちするのがいいと思う。)

蛇足

商品として Professional シリーズは必要十分なものを突き詰めて実現する、一度購入したら末永く使えるというコンセプトを強く感じられるから好き。

自分はソフトウェア業界で働いているが、こだわりを持って作る人ほどいいものを作るな、と思った経験が何度かある。(そういう人は少数派で、とりあえず動くものを出す人が多い、、)

こだわりというか深く突き詰めて設計・実装されたもの、が正しいかも。

そういうものを見ると何であれ、自分はうれしくなる。

HHKB の Professional シリーズはそういう美学を感じさせてくれるので手元にあると色々と開発が楽しい。

これからも感謝しながら使っていきたいと思う。